条件の明確化が左右する看護師の職場選び

職場選びをするとき、100%希望を満たしている職場を探したいと考える看護師は多いでしょう。確かにこうした職場があれば理想ですが、希望条件が多ければ多いほど仕事探しを難しくさせます。看護師は売り手市場のため豊富な求人案件がありますが、条件を絞っていくと1件もヒットしないといった問題が発生します。また、好条件を満たした職場は、募集が短期間に集中する性質があるので、必然的に競争率は上がってしまうのです。

理想の職場を見つけるのは相当に難しいため、妥協できる職場を探すことを意識しましょう。そのためには譲れない条件と妥協できる条件を自分のなかで決めておく必要があります。例えば、給料は平均未満でもよいけど、夜勤なしの条件は絶対に譲れないなどと決めておくのです。条件を明確にせず、どんな職場でもよいと考えてしまうと高確率で失敗を招きます。譲れない条件に関しては、3つくらいに絞っておくのが得策です。あまりに多く設定すると、該当案件がなくなってしまうからです。

譲れない条件と妥協できる条件は、紙に書き出してみるのがよいでしょう。それらに優先順位をつけていけば、自分に合った職場が見えてきます。求人サイトで職場選びをする際は、まずは希望条件をすべて指定して探してみるのも手です。それで該当案件がない場合は、希望条件を優先順位の低い順から外していきます。仕事探しは完璧を求めても、妥協をしすぎても失敗するので、どこで折り合いをつけるかのバランスが重要です。なお、転職を成功に導くサイトはたくさんありますが、中でも「看護師のための転職条件検討会」というサイトが具体案が豊富に載っていて参考になりました。